2009年04月08日

東野圭吾「秘密」

秘密 (文春文庫)秘密 (文春文庫)
東野 圭吾

文藝春秋 2001-05
売り上げランキング : 1067

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

妻・直子と小学5年生の娘・藻奈美を乗せたバスが崖から転落。妻の葬儀の夜、意識を取り戻した娘の体に宿っていたのは、死んだはずの妻だった。その日から杉田家の切なく奇妙な“秘密”の生活が始まった。映画「秘密」の原作であり、98年度のベストミステリーとして話題をさらった長篇、ついに文庫化。

★★☆☆☆
この物語の主人公の平介は終始不幸です。
身体は娘。心(意識?)は死んだはずの妻。
そんな娘との共同生活。
奇妙な状況に置かれつつも
妻は妻として家事を担当しつつ、娘としての生活を始め、
平介はそれをサポートする形で物語は進み始めます。

平介は妻がいなくなって身体を持て余すようになり、
かといって娘の姿の妻に手を出す訳にもいかない。
恋をしようにも妻がいる。
妻は妻で娘の身体での生活の中で
周りの男の子に好意を持たれてもどうすることもできない。
お互いがお互いに嫉妬する。

そんな悪循環の繰り返し。
さて、この話のオチはどうつける気なのだろう。
と思い続けてのあのラスト。

そうするしかなかったのかもしれないと言えばそれまでで・・。
でも私の感想としては、「なんだかなあ〜」といった所。

平介がそんなに悪い人間じゃないだけに、
同情します。


どこかのサイトか何かで見たのですが
東野さんの作品の中でもこの作品の人気は群を抜いていたので
期待していました。
ですがどうでしょう。感動作と言っている方もいましたが、
果たして本作は感動作なのでしょうか。
作者が読み手に伝えようとしていることを
私がうまく感じ取れていないだけかもしれません。
ですが涙を誘う場面はあったけれど、
心から感動を覚えることはありませんでした。


「おもしろい=何度も読みたい」に必ず繋がる訳ではないけれど、
個人的には東野さんの作品で繰り返し読もうと思えた作品はありません。
(今まで読んだ作品は6作品程度ですが)

スルスル読めるしおもしろくないなんて言いません。
ですが果たして本屋で広い場所を取ってまで何度も特集する程までのものなのかな?
とも思ってしまう今日この頃です。
posted by aki at 01:22| Comment(0) | TrackBack(0) | ★★☆☆☆ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。
この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/117032596
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。

この記事へのトラックバック